敵は「新型コロナ」のみにあらず~その2~

皆さんおやすみをいかがお過ごしでしょうか?

今日はとてもいいお天気ですね。私は自宅の庭でこの記事を書いております。

今回は「子宮頚癌ワクチン」について書かせていただこうと思います。

この子宮頚癌ワクチンが公費で接種できることをご存じでない方も多いのではないのでしょうか?しかし、知らない方が多くてもそれは仕方がありません。

なぜならばこのワクチンは現在、接種することを積極的には勧められていないからです。また2013年4月から開始されたワクチンですので、少し大きなお子さんの場合は母子手帳に子宮頚癌ワクチンの欄もないと思います。

なぜ現在積極的に勧められていないのかというと、以前にこのワクチンによって「痛み」「しびれ」「頭痛」などが長く続く、という報告がなされたためです。これにより2013年6月より積極的に接種を勧めることが中止になり、現在に至っています。

しかし、最近では接種した人に生じた症状とこのワクチンに明らかな関連はないとの意見が専門家の間では多くなってきております。言い換えますと接種してもしなくてもこの症状が起きていた可能性が高いという見解です。

日本産科婦人科学会も子宮頚癌を防ぐためにこのワクチンを接種すべきとの声明を出しております。

http://www.jsog.or.jp/modules/statement/index.php?content_id=38

この声明によると2017年には全国で約2,800人の女性が子宮頚癌で命を落とし、その中で65才未満の方は1,200人を超えているそうです。 子宮頚癌ワクチンを接種することで子宮頚癌になる確率を大きく低下させることができると期待されます。

このワクチンをすでに接種しているオーストラリア、イギリス、アメリカ、北欧ではすでに子宮頚癌の罹患率が低下していることが報告されています。またフィンランドではヒトパピローマウィルスから生じる浸潤がんがワクチン接種をした人からは発生していないと報告されています。ワクチンと検診をしっかり行っているオーストラリアでは20208年には新規の子宮頚癌の患者さんがいなくなるとのシュミレーションがされています。

このように日本以外の多くの国々では普通に子宮頚癌ワクチンを接種しているのです。

日本は世界から見ると「ワクチン後進国」になってしまっていることが多いのですが、このワクチンに関しても残念ながら同じことが言える状態なのです。

ワクチンの効果は目に見えなため副作用などの悪い部分にどうしても意識が向かいがちですが、ここは一つ冷静になりワクチン接種を検討していただければと思います。

以下に厚生労働省の作成したリーフをリンクさせていただきます。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/dl/hpv180118-info01.pdf

このワクチンは小学6年生から高校1年生の間は公費で接種できます。しっかり免疫をつけるためには合計3回接種する必要があり、すべて接種するのに最短で6か月かかります。ですので遅くとも高校1年生の8月までには接種を開始されることをおすすめします。

宗村

オンライン診療、そして、、、

こんばんは。

新型コロナ対策でオンライン診療を開始して約1週間が経過しました。すでに多くの方に利用していただきました。

診察室ではこんな感じで診察をさせていただいております。
実際診療をしてみると皮膚の様子、お顔の表情を確認することがある程度可能であることがわかりました。ただ画面が暗いとお子さんの様子が見えにくいので、できましたら明るいところで通話をしていただけるととても助かります。また喉の観察や、胸の音を確認することができないので得られる情報が限られてしまうことも改めて実感しました。

クリニックは現在受診される患者さんが少なくなっております。また感染症の可能性のある方とない方で待合を別にしております。さらに不安な方はお車で待っていただくことも可能です。そしてクリニック内はかなりこまめに消毒もしておりますので安心してご利用していただけると思いますが、それでも心配な方は是非オンライン診療をご利用下さい。

話は変わりますが今日は私の誕生日でした。朝にスタッフの皆さんがサプライズでプレゼントをしてくれました。

とても素敵なパーカーです!! これで自宅でたくさん体を動かせそうです。

忙しい中そして自粛生活の中準備をしていただいたスタッフの皆さん、本当にありがとうございます!!

今日はたくさん元気をいただきました。明日からもしっかり頑張りたいと思います。

世の中はゴールデンウィークとなりましたが、まだまだ気を抜かず引き続き感染対策をして一緒に頑張りましょう!! 

当クリニックの感染症状況(4月20日から4月25日)等

アデノウィルス: 1名

溶連菌: 1名

学校、幼稚園ともお休みのため感染症はほとんど流行っていません。

そろそろゴールデンウィークですね。せっかくの連休なのですが、是非おうちでゆっくりお過ごしください。私も家の掃除や読書をしてのんびりすごそうと思います。

5月4日(月)と5日(火曜)は16時までですが診療をさせていただきます。

新型コロナ対策として発熱のある方、咳のある方、のどの痛みのある方、味覚異常のある方は隔離室や、お車でお待ちいただきます。

その他の方もご希望がございましたらお車で待っていただけます。受付もしくはインターホンでおっしゃってください。

なお5月6日(水曜)は当クリニックは休ませていただきますが、野洲の「うえだこどもクリニック」さんは診療をされています。

診療ご希望の方はうえだこどもクリニックさん電話番号 077-596-3751までご連絡ください。一般診療は午後にされるとのことです。

https://ueda-kodomo.jp/

そうむらこどもクリニック

ワクチンのオンライン確認サービス開始しました。

新型コロナ感染拡大を受けてオンラインにてワクチン接種の確認をさせていただくサービスを開始しました。

新型コロナも怖いですが、ワクチン接種が遅れて病気になってしまうこともとても怖いです。

是非ワクチンはしっかり接種していきましょう。

また院内感染が心配な方にご連絡です。

当クリニックは現在大変空いておりますので安心してお越しください。

これからが正念場です。みんなで力を合わせていきましょう。

                        そうむらこどもクリニック

敵は「新型コロナ」のみにあらず~その1~

皆様、自粛生活、大変お疲れ様です。

当クリニックでも患者さんは大変少ない状態でゆったりと診療をさせていただいております。

今回は「風疹」について書かせていただきます。

皆さん、敵は「新型コロナ」だけではありません。

風疹は罹患しても軽く済むことが多い病気ですが、あなどることはできません。

妊婦さんがかかってしまうとおなかの赤ちゃんに先天的な病気を引き起こす可能性のあるやっかいな病気なのです。

しかしこの風疹には幸いにもワクチンがあり、病気を防ぐために大変有効です。

風疹のワクチンは多くの方が小さい頃に接種してますが、大人になると免疫がなくなってしまう場合があります。

現在、県の事業にて ①妊娠を希望する女性 ②その配偶者などの同居の方 ③風疹の抗体価の低い妊婦さんの配偶者など同居の人 は無料で検査を受けることができます。その結果抗体がない(免疫が十分にない)方はワクチンを接種する必要がありますが、こちらは各市からの助成で接種することができます。例えば草津市でしたら3割負担 (当クリニックでは皆さんの負担額は1800円)で接種することができます。

上記に該当される方は是非ご検討ください。ご不明な点がございましたらお気軽に当クリニック (077-548-6655) までおたずねください。

そうむらこどもクリニック

当クリニックの感染症状況(4月13日から4月19日)等

今週は目立った感染症はありませんでした。

オンライン診療を17日から開始しました。早速数名の方に利用していただきました。

皮膚症状はある程度は確認させていただくことはできましたが、小さいブツブツ等の観察は少し難しいなという印象でした。

なおこのオンライン診療は再診のみならず初診の方も利用できます。LINEがご利用できない方は電話のみでの診察も可能です。

ちなみオンライン診療は対面での診察ではありませんので、処方日数は少し短めに設定させていただきます。

現在クリニックは患者さんは少なく、待ち時間も多くない状況ですが、クリニックへの来院が心配な方は是非ご活用ください。

皆さんも普段の生活で大変神経を使い、お疲れがたまっていると思います。お子様も学校、園等に行けず、精神的に不安定になっている方もいらっしゃると思います。

私も正直なところ少し疲れがでています。しかしここからが滋賀県は正念場です。

適宜ご自宅で気分転換をしながら少しでも明るく日々を過ごしていきましょう。

そして力を合わせて頑張っていきましょう。私もできることを精一杯やっていきたいと思います。

必ず明るい未来が待っています。明けない夜はありませんから。

そうむらこどもクリニック

オンライン診療について

オンライン診療の手順についてお伝えさせていただきます。

①電話もしくはLINEビデオ通話にておこないます。

②ご希望の方はネットもしくは電話にてそうむらこどもクリニックの診療予約をしていただき、クリニック診療時間内に受付まで電話(077-548-6655)をお願いします。お手元に 保険証、福祉医療費受給券(対象でありましたら)をご用意下さい。

③順番が来てクリニックからの診療の準備が整いましたらこちらから連絡をさせていただきます。

④診察後処方箋が出る場合はクリニック玄関にてお渡しいたします。インターホンでお知らせ下さい。その際に保険証、福祉医療費受給券をご持参下さい。なお門前薬局でしたら先に薬を用意しておくことも可能です。なお、遠方の方はその都度相談に乗らせていただきます。

LINEビデオ通話は「そうむらこどもクリニック」を友だち登録していただき、行います。

「そうむらこどもクリニック」のID、QRコードをお伝えいたします。

ID: soumura6655

QRコード:

まだまだ手探りの状況ですが、なるべく皆様が安心でき、かつ使いやすい方法で運用していきたいと考えております。是非お気軽にご利用ください。

そうむらこどもクリニック

オンライン診療始めました。

コロナウィルスの感染拡大を受けてオンライン診療を開始しました。

初診、再診にかかわらず対応が可能です。電話、スマートフォンのアプリにて診察をさせていただきます。

オンライン診療を希望される方は一度クリニック(077-548-6655)までご連絡ください。

また誠に残念ですが、感染対策の一環として院内のおもちゃ、本は一旦撤去いたしました。

新型コロナウィルスの感染が終息しましたら再度設置いたします。

そうむらこどもクリニック

ワクチンの打ち忘れありませんか?

こんにちは。

皆様は外出があまりできず不自由な生活を送られれていることと思います。

日々ストレスのかかる状況、本当にご苦労様です。

私は人のあまりいないところをウォーキングしたり、読書をしたりまた最近スタッフの方に貸していただいた「鬼滅の刃」を読んで過ごしております。

皆さんも是非新しいことに取り組んでみてはいかがでしょうか?

またできた時間でお子様のワクチンの接種忘れがないかもご確認ください。

良く忘れてしまいがちなのが「日本脳炎」と「二種混合」です。

日本脳炎は1期と2期に分けられています。

接種できる期間は1期は「7才6か月まで」で2期は「9才から13才未満」です。

しかし特例で「1995年4月2日~2007年4月1日生まれで合計4回接種されていない方」は「20才未満」であれば公費で不足分を接種することができます。

また「2007年4月2日~2009年10月1日生まれの方」も「9才~13才未満の間」であれば1期(合計3回)の不足分を接種することができます。

なお2種混合の接種可能な時期は「11才~13才未満」と短い期間です。

この時期を過ぎてしまいますと自費になってしまいますので皆さん是非一度ご確認ください。

よくわからない方はお気軽にクリニック(077-548-6655)までおたずねください。

現在は積極的に勧められていない子宮頚癌ワクチンも対象は「6年生から高校1年生の女子」です。この期間であれば公費での接種が可能です。

子宮頚癌ワクチンは合計3回接種が必要なのですが、すべて接種するのに6か月以上かかりますので、すべて公費で接種するためには「高校1年生の春頃」には接種を開始する必要があります。

是非一度皆さん母子手帳をご確認ください。久しぶりに見ると昔の記憶がよみがえり、楽しいと思います。

それでは平和で明るい日常がもどる日が来るまで力を合わせていきましょう!

そうむらこどもクリニック

宗村純平