溶連菌:2名
その他感染症の疑いの方はいらっしゃいませんでした。
気温が上昇してきてあせも、湿疹、とびひ、水いぼの方が増えてきている印象です。
悪化してしまうと治るまでの時間もかかってしまいますのでお肌のトラブルのある方は早めの受診、治療開始をお勧めいたします。
育児、医療を中心に日々の出来事を綴っていこうと思います
溶連菌:2名
その他感染症の疑いの方はいらっしゃいませんでした。
気温が上昇してきてあせも、湿疹、とびひ、水いぼの方が増えてきている印象です。
悪化してしまうと治るまでの時間もかかってしまいますのでお肌のトラブルのある方は早めの受診、治療開始をお勧めいたします。
今回はおたふくかぜ(ムンプス)です。
子の病気はムンプスウィルスの感染により耳下腺(耳の下あたり)や顎下腺(顎の下あたり)に炎症が起こり、腫れたり痛みを感じたりします。感染力は非常に強いです。感染から2~3週間の潜伏期を経て発症します。
おたふくかぜ自体は軽く済むことも多いのですが、一方で全身に様々な炎症が生じる可能性があり、注意が必要です。約10%に髄膜炎(頭痛、高熱、嘔吐)が生じると言われています。また思春期以降では男性の約20~30%に睾丸炎を、女性では約7%に卵巣炎を合併すると言われています。
そして最もやっかいなのが難聴です。じつはこれはあまり知られていない後遺症です。これまでは約1.5万人に1人の割合で生じると言われていましたが、実際はもっと頻度が高く1000人に1人に生じている(0.1%)という報告もあります。
2015年-2016年の日本耳鼻咽喉科学会の行った全国調査では2年間で348人が少なくともムンプス難聴になり、そのうち300人近くの人に後遺症が残ったという結果がでました。
この調査の難聴発症を年齢別に示したのが下のグラフです。
学童期の子どもばかりでなく、なんと子育て世代の大人にも多く認められました。
この難聴は残念ながら治りにくく、一生の後遺症となってしまうことが多い、怖い合併症です。
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロイン もこのムンプス難聴という設定だったようです(私は見ていませんが)。
おたふくワクチンは2回接種で予防効果が95%以上(残念ながら100%ではない)になると言われています。
ワクチン接種にて髄膜炎が生じる可能性がありますが、その頻度は2万人に1人くらいととても低い確率です。またワクチン接種による難聴、睾丸炎等の発症はごくまれと言われていますので、やはりワクチンは接種した方が良いと思われます。
残念ながら今のところこのワクチンは自費での接種(他の先進国ではほぼ定期接種になっているのに!!)となってしまいますが、難聴という後遺症を残さないために、是非とも2回のワクチン接種をおすすめいたします。このワクチンは1歳から接種ができます。
宗村純平
目立った感染症はありませんでした。
しかし、徐々に夏かぜと思われる症状の方が増えております。
さいきんはだいぶ暑くなってきましたね。マスクをつけているとさらに蒸し暑く、息苦しさも感じますね。
マスクは必要以上には着用せず、外せるときは外してできるだけ快適にお過ごしください。
今日は患者さんがいらっしゃらないので、のんびり診察室でこの記事を書いています。
しばらく間隔が空いてしまいましたが、今日は「その3」を書こうと思います。
今回は「B型肝炎」についてです。現在B型肝炎ワクチンは定期接種になっていて、1歳までであれば無料で受けることができます。
しかし、この定期接種化が始まったのは残念ながら2016年10月からです。
それ以前に生まれられている方は接種していない方が多いと思います。
一度母子手帳をご確認ください。
「このワクチンは接種した方が良いですか?」と最近よく親御さんから質問されます。一人の医師の意見として、できることなら接種してあげて欲しいと思っています。
なぜかと言いますと、このB型肝炎は血液、体液の接触で感染するのですが、大人になり性的接種で感染することが多く、問題となっております。またごく少数ですが「歯科治療」「ピアス」「歯ブラシ」などから感染することがあります。また2002年に保育所で20人以上の集団感染の報告もありました。2009年には祖父、孫、父と3世代の家族内感染が報告されました。
ではB型肝炎にかかるとどうなるのでしょうか?成人が感染すると20-30%の人が急性肝炎を発症します。急性肝炎にかかった人の2%が致死率約70%の劇症肝炎になります。また慢性化することもあり、そうなると肝硬変(肝臓が硬くなる)、肝臓ガンを発症することがあります。ちなみにこの慢性化は乳幼児の方がなりやすいと言われています。
B型肝炎を発症するのは多くの場合大人になってからですので、ワクチンの効果を実感しにくく、軽視されがちです。しかしB型肝炎に感染するリスクは成長するほど高くなっていきます。
このワクチンは乳幼児の間に接種すると効果が大きく、免疫は20-30年続くと言われています。なおワクチンの効果は大人になるに従い低下します。40歳代を過ぎての免疫獲得率は約80%と言われています。
お子様への一生のプレゼントにB型肝炎ワクチン、はいかがでしょうか?
次回は「おたふくかぜ」について書きたいと思います。
宗村純平
今週も目立った感染症の流行はありませんでした。
今日の診療後に南草津で6月1日に開院する「南草津あおぞらクリニック」にお邪魔しました。
ここの院長先生は私も所属していた大学のラグビー部の後輩です。
残念ながら学年がかなり違ったので一緒にプレーをすることはできませんでした。私が卒業してから試合を見る機会があったのですが彼はパワーとスキルを兼ね備えたすごいプレイヤーでした。私が現役の頃はチームもそれほど強くなかったのですが、彼が入ってから見違えるように強くなり、西日本の医学部の大会で何度か優勝をするようになりました。
そんなパワフルでエネルギッシュなドクターですのでクリニックもきっと成功すると思います。内科、肛門、一般外科を中心に診療し、内視鏡検査もされるようです。
私のクリニックからも近いのでこれからどんどん連携させてもらおうと思ってます。
俊平先生、これからは一緒に頑張ろう。
小児科医会から「2歳未満の小さなお子様へのマスク着用はかえって健康を損ねる」との注意喚起がありました。
まだまだわからないことの多いウィルスですが、今までの報告からは2才未満の小さい子のマスク着用はメリットよりデメリットの方が大きいようです。
皆さん、「正しく怖がる」を是非継続しましょう。
6月から第3週土曜日の13時から16時に心理士さんによる「子どもの育ち相談」外来を始めます。担当されるのは岡田眞子(おかだまさこ)臨床心理士さんです。
岡田先生は19年間滋賀医科大学附属病院で発達障害のお子さんの発達評価、および親御さんのカウンセリングなどを担当されていらっしゃったとても経験豊富な優しい臨床心理士さんです。
「子どもの育ち外来」ではお子様の発達で悩みのある方、不安のある方、またコロナウィルスにより心のバランスの崩れた方などお困りの方の診察をさせていただこうと思います。完全予約制でさせていただきます。また基本的に保険診療で行う予定です。
ご希望の方はスタッフに直接お声がけください。
今週も目立った感染症はありませんでした。
新型コロナウィルス感染の拡大が落ち着いてきたので待合に少しおもちゃ、本を出しました。消毒は引き続きしっかり行っていきます。
発熱、咳の方の診察ももうしばらく隔離室でさせていただきます。診察室ではゴーグル、ガウン、手袋等を着用をしていることもあり、少しびっくりさせてしまうかもしれませんが、院内感染防止のための措置ですのでご了承ください。
5月から第3土曜日(13時から16時)にワクチン、湿疹、アレルギー等を対象とした非感染外来を設置しましたが、7月からさらに第1週も開設いたします。
平日になかなか病院に来ることのできない方は是非ご利用ください。
また第3土曜日(13時から16時)に元滋賀医科大学発達支援学講座の臨床心理士さんでいらっしゃる岡田眞子先生による「 子どもの育ち相談 」外来を併設しました。
こちらはお子さんの育児で悩みのある方、不安のある方、またお子さんの発達が気になる方などに気軽に利用していただけばと思います。基本的には保険診療で診療を行う予定です。なおこの外来予約は現在ネットではできませんので、ご希望の方はクリニック(℡ 077-548-6655)にお問い合わせください。
現在小学1年生、4年生、中学1年生で行う学校心電図検診が新型コロナのため延期となっております。こちらの検診が開始となりましたら心電図異常などで精密検査を受けるよう指示された方を診察できる外来枠も設置していく予定です。
今週は目立った感染症はございませんでした。
5月16日より第3土曜日の午後診療(13時から16時)を開始いたしました。
予防接種、湿疹、便秘等、アレルギー、夜尿症などの非感染症を対象とした診療でしたが、多くの方にご利用いただきました。
新型コロナはなかなか完全収束しないようなので、こちらはこれからも継続して参りたいと思います。今後は他の週にも枠を設定する予定ですので決まりましたらお伝えさせていただきます。